今日始めて東京シティ・フィルとのオケ合わせがあった。
午後4時から7時半まで、間に短い休憩を2回挟んでびっちり3時間半。池辺、ヒンデミット、シュタールの3作品を合わせていただいた。
秋になって長い時間、ずっとひとりで勉強していたから、生きた音が立ちのぼり、爆発し、或は共に優しく歌い上げていくオーケストラとの時間を共有できたことは、何よりも嬉しく有難い経験であった。
それにしても、一昨年完成したばかりのシュタール作品は難しい。指揮の高関健さんは今ストラヴィンスキーの「春の祭典」をやっているらしいが、「春祭よか難しいんじゃないか」と言われる。
とにかくピアノとオーケストラが絡み合って捩れあって格闘して音楽を作り上げていく作業は想像を絶する。
演奏不可能といえる場所もたくさんある。
ああ!神様・・・作曲者のシュタールは今から50年近くも以前にシベリウス・アカデミーで私の生徒だった。
当時彼は14歳の少年。現在ウィーンフィルのヴァイオリン奏者である彼は、いま日本と韓国をウィーンフィルと一緒に廻っている。
でも11月8日には東京でのオケ合わせに来てくれるそうだ。そして勿論11月10日の東京オペラシティの演奏会にも。
とにかく明日のオケ合わせ、そして明後日の南相馬での演奏会が無事にいきますように!